子どもと一緒にアメリカ赴任  一番大切な事は

かぴばら旅行記

子連れでのアメリカ赴任 その不安を解消

あこがれの海外生活、でも…大丈夫です!

小さなお子さんを連れて、家族一緒に海外赴任が決定。
まずは、おめでとうございます。ご家族にとって重大な決断になりますが、結果的には、皆さんにとってたくさんの幸せな時間をもたらしてくれます。大丈夫です!
とはいえ、多感な時期を外国で過ごすお子さん達には、特に大きな影響を与えることは間違いありません。外国暮らしに憧れる気持ちはあるものの、安全性や子育て、学校のことなど、不安はつきませんよね
私が勤務するアメリカの学校でも、4月と9月は日本人の編入学の生徒さんがたくさんいらっしゃいます。 これから海外赴任をなさる方に、最も大切な家探しと学校選びに関して、私自身がやってきてよかったこと、また、学校選びに関して役に立つアドバイスをまとめました。よろしかったらご参考になさってください。

Change is good.

住み慣れた日本を離れて、親戚も友人もいない外国に行くのは勇気がいりますね。しかも英語での生活となると、さらに不安がつのります。でも、元アメリカ大統領のJohn F. KennedyはChangeを勧めています。変化は、新しい未来につながっているのです。

“Change is the law of life. And those who look only to the past or present are certain to miss the future.”
“ 変化することは人生の法則みたいなものだ。過去や現在しか見ない人たちは、きっと未来を見逃してしまう。”

海外赴任中は、もちろん辛いこともありますが、家族で乗り越えて、絆がより一層強くなります。また、親子で週末を過ごしたり、一緒に旅行に行く機会も多いので、家族の思い出がたくさんできます。子どもたちと一緒に過ごせる時間は、本当に限られていますので、かけがいのないチャンスです。
安全で快適な赴任生活をEnjoyするために、しっかり準備をして不安を解消しましょう。

最重要 家探しと学校選び

私自身、アメリカに住んで30年を超えました。その間、3人の子育てをしながら、9回の引っ越し、そのたびに家探しと学校選びをやってきました。やはり、子どもたちが安全に過ごせるところ、そして学校のランキング、どのようなプログラムやサポートが有るのか、学校区の生徒一人あたりの予算生徒と先生の割合など、チェックポイントとして抑えておきたい点がいくつかあります。
私自身がやってよかったこと、また、アメリカの現地校で教える教員の立場からアドバイスできることをまとめました。

家族旅行の思い出が何よりのお土産になります

家探しと学校選びで気をつけたいこと

アメリカ=危険 は間違い

アメリカ、というとすぐに銃社会で危険、と思われがちですが、これは一概には言えません。もちろん、昼間でも危なくて地元の人も寄り付かない地域があるのは事実です。
ただ、ほとんどの駐在員のご家族が生活する地域は、基本的なことに気をつけていれば、安全で暮らしやすいところです。都市部になると、たしかに犯罪も少なくありませんし、交通量の多さによる渋滞問題などはあります。ただ、郊外の住宅地で、日常生活において危険を感じることはほとんどありません。
一般的にアメリカ人はフレンドリーで、親切です。散歩中にすれ違ったり、近所で見かけたときには、”Hi.”や”Hello.”と声をかけて顔見知りになっておくほうがいいですよ。少し遠かったら、笑顔で手をふるだけでも構いません。これからご近所で生活していくわけですから、英語に不安があるからと、気が付かないふりや無視するのはお薦めしません。子どもたちは、ご両親の言動をよく見ています。新しいご近所さんと仲良くやっていけるように思い切って話しかけてみてください。遠くの親戚より、近くの他人です。これから、どんなことでお世話になるかわかりませんから。現地の方と親しくなれることによって、これからの駐在生活が格段に充実したものになります。

でも、油断は禁物

でも、どんなに安全な街に住んでいても、油断は禁物です。一般的に、日本人はお金持ち、というイメージが定着していますので、日頃から身の回りの持ち物には気をつける必要があります。例えば、座席など車の中の見えるところに、バッグ、財布、タブレットやノートパソコン、カメラ、スマホなど高価なものを置いたままにするなどは、あまりにも無防備です。車に置いておかなければならない場合は、必ずトランクにしまいましょう。財布やスマホなどの小さなものならダッシュボードの下のグローブボックスに入れて鍵をかけると安心です。
これは、夜に自宅の前に車を駐車するときも同じです。大事なものは車に置きっぱなしにしないことが一番です。自宅の敷地内であっても安全とは言えません。バッグなどを入れたままにしておく場合は、必ず見えないところに隠しておきましょう。

これは私自身の経験ですが、冬に雪が降った翌朝、ご近所のアメリカ人の友人から電話がありました。昨夜、不審者が、外に止めてある車で施錠していないものがあるか探って回ったらしいから、確認してと言われました。慌ててガレージの前に止めていた車を見たら、車のまわりの雪に不審な足跡が残っており、すべてのドアを開けようとしたようです。私が住んでいた街は、郊外の安全な街でしたが、それでも完全に安心というわけではありません。予防できることは、しっかりやりましょう。このときは、我が家だけでなく、近所の家の車はどれも不審者に狙われたようでした。特に冬は、ホームレスなどが鍵をかけてない車を狙うそうです。気をつけましょう。

もう一つ、私もよくやってしまうのですが、ついガレージドアを開けっ放しにしてしまうことです。アメリカの家は、普段玄関から出入りすることはほとんど無く、車でガレージから出入りするので、家に入ったあとガレージを閉め忘れることがあります。また、子どもたちもガレージから自転車を出したり、外に遊びに行ったりして長時間開けっ放しになっていることもあります。アメリカでは、子どもたちは家の鍵を持っていないことが多く、外からガレージドアを開けるKeypadの暗証番号で家に入ります。子どもですから、開けて入ったはいいけれど、閉めるのを忘れることもあります。面倒でも、ガレージドアは閉めるように心がけましょう。ガレージから家に入るドアは鍵が開いたままになっていますから、泥棒にどうぞお入りくださいと言っているようなものです。ちょっとだけだから、と思わず、施錠には気をつけるようにしましょう。
ガレージドアが開いていたために、自宅にいる時に不審者が入ってきたという怖い話もあります。
ガレージの話のついでに、もう一つ大切なことがあります。車がガレージ内に止めてあっても、車のキーやバッグを中に置いたままにしてはいけませんよ。もしガレージが開いていて、車のキーがコンソールやカップホルダーに置いたままだったら、誰でも運転して盗むことができます。実際に、車の盗難の60%はキーを置きっぱなしにしていたケースだそうです。警察もキーを車に置かないように、窓とドアはすべて閉めて施錠するようにと呼びかけています。
どんなに安全な街、閑静な住宅地に住んでいても油断は禁物です。

まずは学校選びから

毎日楽しく現地校に通えることが、最初の目標です

結論から言うと、先に学校選びをされることをお薦めします。
おそらく、会社の契約先の不動産会社の業者さんと一緒に家探しをされる方が多いと思います。会社までの通勤時間内で住居を決めていかれると思いますが、いくつかの街を候補に挙げて、絞っていくのがいいでしょう。

その際に気をつけるポイントは
 ・会社への通勤時間 ー 車で通勤可能か、もしくは電車などの便、駅までの距離
 ・School Report ー オンラインで市の学校区のSchool reportを探すと、同じ学校区でも地域にによって住人の社会的、経済的レベルがちがうので学校の成績や雰囲気にも差が出てきます。オンラインで見つけられなかったら、不動産業者に用意してもらうように依頼されることを勧めます。特に中高生のお子さんをお持ちの方には重要です。SATスコアやNational Merit Scholarshipの合格者数などもわかり、学校のレベルを知る参考になります。
 ・Median income (その街に住んでいる住人の平均収入)ー 市役所のホームページで探すことができます。当然ながら、高学歴、高収入住人が多い地域の学校は、予算も多く学校のプログラムも充実していますが、その分、住宅の価格も高くなります。
 ・各学校の全校生徒数、そのうちの日本人数、クラスの生徒数など ー 学校のオフィスに問い合わせれば教えてくれます。
 ・ESLなどのサポートシステムの有無 ー 教育委員会に問い合わせます。学校区のホームページでも調べることができます。
 ・補習校授業校の有無、通学時間、授業内容、また塾の充実度

かなりの内容は、日本からでも調べることができますので、早めにどの市町にするか、また興味のある学校区を調べておくといいでしょう。

いくつか興味のある学校を見つけたら直接学校のオフィスに連絡して、School Tour(学校見学)を申し込まれるといいですよ。日本人スタッフがいなくても、オフィススタッフなどが応対してくれます。実際に学校を見学したほうが雰囲気がわかりますし、スタッフの対応や、生徒の様子、校舎内の施設や、掲示物や生徒作品の質の高さなどから、いろんな情報を得ることができます。州によっては予算が少なく、Art(図工)やMusic(音楽)、PE(Physical Education 体育)などの時間が削減されているところもあります。

学校が決まったら、本格的に家探し

いくつか気に入った学校が見つかったら、その通学圏内でどのような物件があるのかを不動産業者さんに紹介してもらいます。実際に不動産業者さんと物件を見に行くのはほとんどの場合平日の昼間ですよね。その時間帯は、多くの人が仕事や学校に行ってしまっていて、ご近所の様子がわかりにくいもの。最終的に契約する前に以下のことを確認されることをお薦めします。

 ・週末に近くをドライブしてみてみる ー 平日は仕事や学校のため不在にしている将来のご近所さんと会えたり、近所の様子を見ることができます。近くにどんな人が住んでいるかを知ることは大切です。
 ・夕方か夜にも行ってみて、近くにどんな車が駐車されているのか、駐車スペースは十分か、騒音はないかなども確認する ー 夜遅くまでパーティ騒ぎをしているようなら要注意
 ・庭や芝生の手入れは行き届いているか
 ・子どもたちが遊べる公園は近くにあるか
 ・家の前の道路の交通量はどうか、通り抜けられる道路か、また道路からの騒音はうるさすぎないか ー 通り抜けられる道路だと、交通量が多くなります
 ・家の近所にゴミなどが散乱していないか
 ・車道から一段上がった歩道があるか
 ・最寄りの病院、スーパーマーケット、図書館、スポーツクラブなどの場所
 ・ハイウェイ(高速道路)へのアクセスの良さや距離

これらは、私たちが家を購入する際に必ずやってきたことです。すべての条件を満たすことはできなくても、事前に知っておいたほうがいいこともあります。一度契約してしまうと、気に入らなかった場合、契約解除は高く付きます。

パーフェクトでなくても優先順位を決めれば、アメリカのHome Sweet Home が見つかります

かけがえのない貴重な経験

海外生活は、ご家族の皆さんにとってかけがえのない貴重な経験となります。
それでも、私の勤務校においでになられるご家族には、皆さんに、「一年目は親子で泣きますよ。」とはっきり言っています。現実として、やはり、英語で不自由なく意思疎通ができるまでには時間がかかりますし、仮に日本人が多い地域、学校だったとしても、みんながすぐに親友になれるわけでもありません。親子で涙することも一度や二度ではないはずです。
ですが、数年後に帰国の辞令が出た時に、間違いなく、子どもたちは帰りたくないといいます。つらい思いを乗り越え、たくましく成長した子どもたち。ずっと日本にいたら、しなくても良かった苦労を重ねて、見違えるように成長して帰っていきます。
来たばかりで英語もできず、悔しさや寂しさで泣いていた頃を思い出すと、感無量です。

海外赴任は、子どもたちにとって、世界に目を開く大きなチャンスを与えてくれます。
ご家族で助け合い、有意義なアメリカ滞在になることを心から願っています。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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