イースター (復活祭)ってなんの日?

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ヨーロッパやアメリカなどのキリスト教国ではEaster ( 復活祭 )は、宗教的にはクリスマスよりも大切と言われる祝日です。
近年は、日本でもイースターが徐々に広まってきて、イースターエッグハントのイベントが行われたり、やかわいいうさぎたまごがデザインされたチョコレートやクッキーもお店に並ぶようになりました。
ただ、イースター=かわいいうさぎ、というイメージが先行して、その由来や意味は余り知られていないような気がします。
そこで、 イースターの意味を知って、さらに楽しめるように 、その歴史や伝統を解説します。

かわいいうさぎとたまごはイースターのシンボル

イースター(Easter)っていつ?

イエス・キリストの誕生日であるクリスマスは12月25日ですが、では、イースターは何月何日なのでしょうか?
実は、イースターの日は毎年変わります。ちょうど、春節(旧正月 Chinese New Year)の日が、毎年異なるのと同じです。
イースターも春節も、旧暦(太陰太陽暦)に基づいてその年の祝日が決まります。
イースターの場合、決まりは、the Sunday after the full moon following March 21 、つまり、 春分の日の次の満月の直後の日曜日ということです。
毎年変わりますが、 必ず3月22日から4月25日の間に入っています。
ちなみに、2020年は4月12日、2021年は4月4日、2022年は4月17日となります。

イースターって何をお祝いするの?

イースターは、日本語では’復活祭’。復活をお祝いするお祭りということですが、何が復活するのでしょうか?
それは、Jesus Christ イエス・キリストです。
復活祭の名前の通り、はりつけにされて処刑されたキリストが生き返ったことを祝う日なのです。

キリストは、エルサレムのゴルゴダの丘で二人の罪人とともに公開処刑されました

グッド・フライデー (Good Friday) って、何がいいの?

イエス・キリストの復活を理解するには、まずその死についてお話しないといけません。イースター・サンデー (Easter Sunday) の3日前にあたる金曜日を、
グッド・フライデー(Good Friday)
といいますが、この日は、イエス・キリストがゴルゴダの丘で十字架にかけられ処刑された日です。
キリストが処刑された日なのに、キリスト教徒はなぜグッド・フライデー (Good Friday)と呼ぶのでしょうか。

それは、キリストの死によって、私たちが救われたからなのです。
キリスト教では、聖書に「すべての人は罪人」であり、イエス・キリストは、その罪深い人間を救うために神がこの世におつかいになった、と教えています。キリストは、その人類の罪を自らが背負い、犠牲となって十字架上で亡くなりました
ですから、グッド・フライデーは、私たちの罪を背負い、身代わりとなって殺されたキリストに感謝を捧げる日なので、Goodということです。
キリストの犠牲のおかげで、神の愛が私たちにも注がれるようになったことからGood Fridayといい、聖なる金曜日ともいわれています。

もう一つ別の説では、”God’s Friday” が “Good Friday“になったとも言われています。
皆さんは、どう思いますか?

イースター・サンデー (Easter Sunday)

キリストは、「自分は十字架にかけられ殺されるが、死後3日目に復活する」、と予言していました。その予言を恐れた祭司長は、遺体が盗まれないように兵士たちに墓を守らせていたのです。ところが、3日目の朝、弟子たちが行ってみると、墓は空っぽになっていました。

聖書によると、キリストは500人以上もの弟子たちの前に現れたとされ、予言通りに復活したキリストの姿を見て、弟子たちはキリストに対する信仰心をさらに強めていったのです。

イースター・サンデーには、かわいいパステルカラーのワンピースを着た女の子をたくさん見かけます。教会では復活祭のミサが行われ、キリストの復活をよろこびます。教会の祭壇は、復活、高貴、純潔を意味する白いテッポウユリの花で飾りつけられ、教会の中はゆりの清らかな香りで包まれ、心が洗われるようです。
夕食にはラム肉(子羊)を食べるのが伝統です。キリストは、自らを犠牲にしたところから、神の子羊Lamb of Godといわれています。子羊を生贄いけにえとして神にささげる習慣は、キリストが誕生する前からありました。
今でも、イースターやクリスマスなどキリスト教の大切な祝日には子羊のディナーを食べるのが伝統となっています。

子羊のLamb Roastはイースターの伝統のごちそう

イースターのシンボルは?

イースター(復活祭)は、キリストの復活を祝うとともに、春の訪れを喜び、新たな生命の芽生えを祝福する日でもあります。
イースターのシンボルというと、うさぎやたまごですが、その由来を見てみましょう。

イースターエッグ (Easter Egg)

伝統の模様が美しいルーマニアのイースターエッグ

子どもたちのお楽しみは、やはりイースターエッグ
最近は、プラスチック製のたまごが多くなりましたが、実際にゆで卵を作って手作りする家庭もたくさんあります。
たまごのカラにろうそくで絵を書いたあと、フードカラーで色付けすれば、ろうで描いた部分が白く残って、オリジナルデザインのイースターエッグができますよ。
よかったらお試しください。

1878年から、ホワイトハウスの庭でも、イースター・サンデーの翌日のイースター・マンデーに、大統領主催のイースターエッグロール (Easter Egg roll) が行われています。イースターエッグロールは、たまごをスプーンで転がしながら競争するゲームです。日本の運動会でおなじみのスプーンリレーみたいなイースターエッグリレー (Easter Egg Relay)もあります。
この日は、エッグロールだけでなく、イー スターエッグハントや、イースターエッグ作りなどもあります。大統領やファーストレディも参加するんですよ。

私の住んでいる地域では、なんと、ヘリコプターが上空からプラスチックエッグをまくというおおがかりなイベントもあります。
みなさんも、是非、お近くのイベントを探してみられてはいかがでしょうか。

子どもたちの大好きなイースターエッグハント

では、なぜたまごかと言うと、まず、ひよこがカラを破って出てくる様子が、死んだキリストが墓からよみがえることに通じているからです。
それに、たまごは新しい生命のみなもと。春のエネルギーは、私たちの気持ちも明るくしてくれます。

余談ですが、時価数十億円という、大変高価な宝石を散りばめたイースターエッグもあります。
「名探偵コナン」のファンの方は、もうお気づきでしょう。
そうです、私も大好きな「 世紀末の魔術師 」で紹介されたあのエッグのことです。
ファベルジェ工房 ( Faberge)で作られたインペリアル・イースター・エッグ (Imperial Easter Egg) 。これらは、ロシアのロマノフ王朝の皇帝ニコライ2世が宮廷宝石職人だったカール・ファベルジェに作らせたものです。金や宝石を使った豪華さはもとより、精巧な仕掛けが施されており、皇帝が妻や母親へのプレゼントにしました。1885年~1916年の間に69個が作られたと言われますが、現存しているのは57個です。イギリスのエリザベス女王も、複数所有しています。

イースターバニー (Easter Bunny)

クリスマスにプレゼントを届けてくれるのはサンタクロースですが、イースターにたまごやプレゼントを持ってきてくれるのはイースターバニーです。
うさぎはたまごは産みませんが、子どもをたくさん産む多産な動物として知られています。
イースターは、新しい生命の復活を祝う日ですから、子どもが増える、つまり繁栄するということでうさぎが定着しました。

イースターバニーはプレゼントの入ったイースターバスケットをもってきてくれます

キリスト教徒でなくても、新しい生命や春の訪れはうれしいものです。
イースターの意味を理解し、より楽しい復活祭をお過ごしください。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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